オペラの発声法と心拍の相関関係について
教室に通われている生徒さんより、メッセージをいただきました。
<オペラの発声法と心拍の相関関係について>
声楽をしています、と胸を張っては言えませんが歌は好きですとは明言できます。父が柔道を、私が合気道を、息子が小林寺拳法をしていたこともあって、「術」よりも「呼吸」に関して十代からとりわけ興味がありました。合気道やヨーガに関心が深まり道場に通い、その呼吸法を実演することになり現在は自宅の書斎で毎日のように継続しています。楽しみの時間です。
以来24,5年が過ぎました。某月某日、無目的に散策気味に歩いていた先に、苅谷牧子先生のお名前に遭遇したのが現在のはじまりでした。不思議なご縁を今でも感じます。
経済原則に「有効需要限界効用の法則」というのがあります。
簡略して言いますと、リンゴを一日一個食べていると、いくらリンゴが好きな人でも10日、20日と経過していくと、そのおししさは次第に低下していきやがて食べられなくなり、リンゴを見るのも嫌になっていきます。歌はどうでしょうか。同じ歌ばかり毎日では辟易するでしょう。
違った曲を毎日歌えば結構、月日は経っていくように思います。これは私の主観かもしれません。長生きしたければ1日1曲歌いましょうという音楽家も過去に聞いたことがあります。こんなことを書きますと歌の説法をしているようにとられてしまいますが、そのような能力も器量も持ち合わせていません。歌が気分転換になることを痛感しているだけのことです。
人は生きているだけで呼吸をして心拍も発生します。表題のことに触れるのに前段が少し長すぎたかもしれません。お許しください。
心拍数は人それぞれ個人差があります。平静時に一分間60前後、70前後、あるいは80前後と健康な人でも格差があるようです。
私の場合を例にとると、新聞を読むとき、テレビを見ているときは60前後で、人と会話を楽しんでいると70前後になり、ウォーキングをすると70少し、坂道を少し息を切らして上がると80少し、自転車こぎを実践すると85~90ぐらいのようです。結構域は弾みます。
それでは、歌の発声、歌を歌うことはどうでしょうか。この場合歌をつぶやくのではなく、先生がご指導されているようなオペラの発声(声量を出して歌うこと)を状況設定しますと、その心拍数は110前後まで上昇します。驚異的な数字です。これも私の未熟な発声の例にすぎません。平均的な人の例でもありません。もっと多い人もおられるに違いありません。
歌がこれほどの高い心拍数を示すことは、声帯の筋肉のみならず全身の筋肉を活用していることは自明の理です。かなりのエネルギー、カロリーを消耗し、発汗します。
ヨーガや呼吸法など自分なりに長年続けていると歌を歌うことを含めた相対的な呼吸の比較が手に取るように感じます。
元気であれば歌が歌えるし、壮健でなければ楽しく歌は歌えないように自分は感じます。歌を歌うことは呼吸と心拍に感動が加わることのように思います。
僭越なお話になりましたことをお許しください。
ラポコアポコムジカクラブ 森田剛彰
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